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また逢う日まで さようなら! [夢]

長い間拙文を読んでいただきありがとうございました。
突然ですが、IMG_9797.JPG都合によりこのブログを引越しいたします。
引き続きお読みになりたい方は下記までどうぞ。


https://www.facebook.com/makoto.sasaki.56679

アイヴァン・バッサー監督の「クリエイター」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.987


 ピーター・オートゥールとマリエル・ヘミングウェイが共演する1985年製作のマッド&ロマンチックサイエンチストものずら。

 マリエルを見ていると、あの有名な作家の孫娘であるこの人は、果たして美人なのかブスなのか、よく分からなくなる。そして死んでしまった姉のマーゴ・ヘミングウェイのことが懐かしく思いだされる。


  ありとある動植物を絶滅に追い込んだ人間が絶滅危惧種 蝶人

増村保造監督の「巨人と玩具」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.986


開高健の原作を白坂依志夫が脚色して増村保造がメガフォンをとった社会派ドラマ玩具メーカー宣伝担当者が資本主義の販売至上主義の罠の虜になって悪戦苦闘する悲喜劇を描いているのだが、私自身もそういう体験をしてきたので身につまされて客観的になれない。しかし原作も脚本も演出もかなりグロテスクに拡張されていてかなりエグさが目立つ。

野添ひとみが歌って踊る振り付けは、当時としては素晴らしく斬新なり。


 安倍→菅→籾井→編成局長の流れで粛清されたり国谷裕子キャスター 蝶人

石原深予著「尾崎翠の詩と病理」を読んで [読書]

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照る日曇る日第847回

 1896年に鳥取に生まれ、1971年に亡くなった“伝説の”閨秀作家、尾崎翠の本格的な研究書を、不思議な縁あって手に取ることができました。

 まずは「第七官界彷徨」で使われている「第七官」という言葉の歴史的な用例の発掘とその意味づけから始まり、次いでその「第七官界彷徨」論、「歩行」論、「こぼろぎ嬢」論、「地下室アントンの一夜」論と、翠の代表作4点をその「詩」と「病理」をキーワードに解読する著者の研究姿勢は、何よりも尾崎翠への敬愛と彼女の創造の秘密に肉薄しようとするアガサ・クリスティ的情熱に満ち溢れていて、読む者の心を熱くします。

 思うに、序章における「第六官(感)」とか「第七官(感)」などの用語を探し出すためには、古今東西の文献を渉猟しなければならず、そのためには膨大な時間と手間暇をかけて大量の書物や記録、人物、新聞雑誌にあたる必要があったことでしょう。  

 しかし著者は、もちろんそんなシジフォス的営為の労苦は、噯にも出しません。
 若き日に翠作品と運命的な出会いをした著者が、翠を覆う不可思議なヴェールを剥ぎとり、いつの日か真正の尾崎翠と再会する日が来ること、またこの長い寄り道こそが著者の人生を最高に豊かなものにしてくれることを、著者は確信しているようです。

 ともかく、汗牛充棟ただならぬ資料の山に分け入り、的確に博引傍証しつつ、創見に彩られた独自の尾崎翠像を彫刻してゆく著者の尋常ならざる力技には、ただただ圧倒されるばかりです。

 そのエネルギッシュな知的営為は本論と終章を書き終えてもとどまるところを知らず、末尾の「参考」に添えられた翠の新発見作品や写真、書簡、同時代人の資料はじつに貴重なものばかりで、今後の尾崎翠研究は、本書の存在抜きには到底考えられないでしょう。

 それにしても前半生であれほど文名を上げ、“悲しきダダ”として鮮烈な印象を江湖に残した尾崎翠は、なぜその長い後半生においてほとんど作品を発表することなく74歳で郷里で没したのでしょうか。

 ここで思い出されるのは21歳にして詩業を投げうち、アフリカの不毛の砂漠に奴隷商人として姿を消したアルチュール・ランボオの存在です。

 この前代未聞の恐るべき“見者”が、凡人とは異なるある種の「病理」を通じて、アデン、アラビアの不毛の地で詩と生活が一体となった「散文詩的活動」を継続していたように、漂泊の行商人、尾崎翠もまた鳥取県岩美の蒲生峠を行き過ぎながら、世にも不思議な散文詩を紡いでいたのではないでしょうか。

 著者の次なる研究への期待は、いやがうえにも高まります。


 きょうもまた一人の老女が歌ってる鳥取岩美蒲生峠を下る女人ランボオ 蝶人

松本佳奈監督の「マザーウォーター」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.985

荻上直子の「かもめ食堂」「めがね」「レンタネコ」などとほぼ同じ俳優やスタッフを使って、聞いたこともない別の監督を起用して撮られた、「似て非」なる詰らない映画なりい。

まわりを固めればでくのぼうが監督してもいい映画ができるだろうと思うのは、あまりにも浅はかで演出の仕事を莫迦にした話ずら。


最終的かつ不可逆的に元慰安婦に謝罪しなければ最終的かつ不可逆的解決はちと無理だろうて 蝶人

如月の歌 [詩歌]

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シェークスピア風ソネットの試み~これでも詩かよ第168番

ある晴れた日に 第362回

現代の詩人が作る現代詩のほとんどが、いわゆる「自由詩」というやつだ。
しかしおいらには、その自由詩の詩形がいかにも無秩序かつ胡乱なものに思われるので、
今更ながら天女の羽衣に軽く縛られてみたいと思い、
昔ながらの「ソネット」を作ろうと思い立った。

「ソネット」とは、ルネサンス期のイタリアで誕生した十四行からなる西洋の定型詩で
ペトラルカ風、イギリス風、スペンサー風の三つがあるそうだが、
おいらはシェークスピアの「ソネット」しか知らないので、
とりあえず、そいつの“うわべ”だけでも真似しよう、ってわけさ。

そこでおらっちは、たちまち寛永の馬術名人、曲垣平九郎盛澄になり切って、
天下の名馬“松風”に跨り、長駈愛宕山に赴いた、と思いねえ。
あの有名な“出世の階段”を一気に駆け上がると、
頂上からは江戸八百八町のおよそ半分を、一望することができたのよ。

けれども男坂の急勾配を、三度笠の詩句共が、押すな押すなと登ってくるので、
四行/四行/四行/二行の割れ目をば、ザックリ作ってやったのさ。



白と言っても営業車の白とは全然違いますなどと力説するセールスマン 蝶人

ハワード・ホークス監督の「赤い河」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.984


 苦労して育てた牛の価格が暴落したのでミズーリへ行くか、それとも鉄道が来たというカンザスへ行くかを巡って、親子のような間柄のジョン・ウェインとモンゴメリー・クリフトが宿命的な対決をするのだが、なかをとり持つ美女が現われてめでたしめでたしとなる。

 頑固親父と心優しい息子の対立でもあるが、基本的には情報センサーの精度を巡るコミュニケーションギャップを取り扱っている1948年製作の現代的な西部劇ずら。

  明治生まれの人が一人でも生きているうちは明治時代は死滅していない 蝶人

中公新社偽決定版「谷崎潤一郎全集第6巻」を読んで [読書]



照る日曇る日第846回

本巻では1918年から19年にIMG_9603.JPGかけて出版された作品を集めている。

内容は、真情あふるる名短編「母を恋ふる記」を含む「小さな王国」、小説と戯曲の融合を図った意欲作「呪われた戯曲」、臆面もなく足フェチを告白した「富美子の足」、中国人の令嬢のオフェーリアのような死体の超絶的な美を幻想的に描いた名品「西湖の月」を含む「近代情痴集」、オスカー・ワイルドの翻訳「ウヰンダーミヤ夫人の扇」、あれやこれやの随筆を集めた「自画像」、ポオの名作の「アツシヤア家の覆滅」の部分訳を含む単行本未収録作品、中国旅行記などを含む雑纂とまことに盛りだくさんであるが、とりわけ興味深いのは最後にとっておきのデザートのように供された「クラリモンド」という小説の翻訳である。

編者によれば、これはフランスの詩人テオフィル・・ゴーティエの小説のラフカディオ・ハーンによる英訳が原本で、これをまず芥川龍之介が翻訳し、それを谷崎がフランス語の原文を参照しつつ修正加筆したものらしいが、絶世の美女クラリモンドに恋した修行僧の宿命の恋とその悲劇的な結末を、当時の本邦を代表する3傑によるめざましい知的感性的コラボレーションの足跡を、わくわくどきどきしながら追体験できる稀有な作物といえよう。

瑣事ながら私のこの原稿は、いつもと違って、行頭を半角下げずにそのまま書き出している。

これは谷崎の顰に倣ったのだが、最近デジタル媒体における文章はいつのまにかこの谷崎流に従っているようだ。もしかすると文豪は21世紀の日本語表記の先駆者なのかもしれない。


  万巻の書物に埋もれし陋屋でロカンタンは「サ行」読み継ぐ 蝶人

ドン・シーゲル監督の「グランド・キャニオンの対決」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.983


 アメリカ随一の絶景の中で西部劇を見せるのかと思っていたら、あにはらかんやいきなり自動車が出てくるサスペンス現代劇だった。

 されど正義の保安官は颯爽と登場するし、インディアン、もといアメリカ先住民は出てこない。

 が、代わりに元金鉱の大金持ちや美貌のその娘、気のいい善人から急変する凶悪人も顔を揃え、お約束の大峡谷の対決になだれこむのであったあ。

 1時間20分という短さが疲れなくてよろしい。


  街角に芸能人ポスターを張りつけて選挙民を釣る阿呆莫迦自民 蝶人

エドワード・ズウィック監督の「レジェンド・オブ・フォール」をみて [映画]

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.982

 舞台は第1次大戦前後をアメリカモンタナ州の牧場。元大佐のアンソニー・ホプキンスに3人の息子がいてこれにジュリア・オーモンドという女がからんで運命的な悲劇を形作る。

 文明に馴染まずに生きる次男の野生児を演じるブラッド・ピットが最後にヒグマと格闘して死んでゆく姿が哀れ深い。


  「沖縄の皆さん方には恐縮ですがこの端金で何卒宜しく」 蝶人

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